50歳を過ぎたらリタイアメントビザで、生活費を抑えてバンコクで暮らしてみませんか

年金だけでは2000万円が不足する老後の生活

 年金だけの生活では、2000万円足りないというニュースに衝撃が走った方も少なくないことでしょう。でも、よく考えたら解決法はとてもシンプル。徹底的に、支出を抑えて暮らしていくことです。生活費の安いところに引っ越して、衣食住のコストを下げれば、老後年金だけで暮らしていくことも夢ではありません。たとえば、月10万もあれば普通に暮らしていけるバンコクなどは、選択肢として考えてみる価値があると思います。

他国に比べてハードルの低いリタイアメントビザ

50歳を過ぎたらリタイアメントビザで、生活費を抑えてバンコクで暮らしてみませんか
 バンコクで老後を暮らすために必要なのは、リタイアメントビザを取得することです。近年どの国も移民の受け入れを厳しくする傾向にありますが、タイは比較的リタイアメントビザの取得が容易です。タイ国内からの申請の場合、必要な要件は主に3つです。1)50歳を超えていること 2)タイの銀行に80万バーツ(2009年10月時点で約286万円)以上の預金が申請時に3か月は預けられ続けていたこと、もしくは毎月の年金や給料の収入が6万5000バーツ(約23万円)以上であることを証明する書類を提出すること。またはタイの銀行預金と毎月の収入をあわせて80万バーツの資産があることを証明できること。3)これは最近の改正で決まったことなのですが、タイ国内での健康保険への加入が義務付けられました。通院時への保険金最大4万バーツ(約14万円)、入院時の保険金が最大40万バーツ(約143万円)のカバーがされる保険が最低ラインです。2019年10月31日以降の申請からこの保険加入が条件となりますが、異国での病院費用はたいてい膨大な金額を請求されることになりますから、必要経費と考えられます。この保証をカバーするため、だいたい年間10万円くらいの保険料が必要と見積もられています。

最大の難関であるタイ国内の銀行口座開設

 この中で、問題なのは2)のタイの銀行での80万バーツの預金を証明することです。近年タイの銀行はマネーロンダリングの対策もあり、外国人旅行者への銀行口座開設を断ることが多いからです。以前は容易に開設できていた銀行も、労働許可証かコンドミニアムなどの賃貸証明書がない非居住者には厳しい態度です。2019年10月現在、口座開設のチャンスがあるのは三菱UFJ銀行傘下のクルンシィ銀行です。持参するものはパスポートと預け入れ用の現金のみです。

クルンシィ銀行はトンローなどいくつかの支店には日本語の話せるスタッフが配置されていますが、どの支店に日本語スタッフがいるのかは変更がありますので、ホームページでチェックしてから出かけたほうが良いと思います。他のスタッフも英語が堪能ですから、英語でコミュニケーションできる人はどの支店でも手続きできます。

 この口座は残念ながら、利子がつかない、ATMからは預金が出来ず、支店のカウンターでのみ預け入れが可能などの制約があります。しかし一度預けてしまえば、ATMから引き出すこともできますし、晴れてリタイアメントビザ取得後は、通常の利子がつく、クレジットカード機能のあるデビットカードの発行が出来る預金口座に変更可能です。

バンコクでも屋台なら1食150円程度、家賃も中心部から少し離れれば3万円程度から部屋が借りられます。交通費も格段に安いバンコクでなら、日本にいる時より余裕をもって暮らすことが出来ます。ロングステイには相性もありますから、銀行口座開設も兼ね、一度現地に足を運んでみることをおすすめします。

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タイ・バンコク駐在員の教科書

バンコクで駐在員生活を送っている日本人によるブログです。タイ駐在時に自分が実際に体験をしてきたことをテーマに病気に関すること、買い物、初めての住居探しまで、タイ・バンコクで実体験をしてきたリアルライフをお届けしています。

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