タイ移住を完全解説!

近年、海外に移住したいと考えている人が増えているようです。インターネットを使った仕事が普及し、場所や時間にとらわれない働き方が可能になったことが背景にあります。海外移住を検討している方におすすめしたい国はタイです。タイは日本人に人気の国で「外務省-海外在留邦人数調査統計」によると在住日本人の数は約7.9万人となり、世界で4番目に多い数になっています。このようなことから、タイには日系企業も多く進出しております。本記事では海外移住を検討している方に向けて、タイに移住するメリットと移住方法について分かりやすく紹介します。

1.タイに移住するメリット 

タイ移住を完全解説!

・物価が安い

 東南アジアの中でもタイは、経済が発展している国でありながら物価が安いです。物価が安い理由として、タイの地理的要因があります。タイは東南アジアの中心に位置し、物流の拠点となっていることから、交通網が発達しているのです。近隣諸国で作られた製品が集まってくると同時に、タイ自体も資源国なので安い人件費で生産活動ができます。家賃はとても安く、バンコクの中心地にある3LDKのコンドミニアムでも約9万円で住めます。日本の港区だと3LDKで30万円以上はするでしょう。また、バンコクの郊外に行くと5万円〜6万円で十分に広い部屋に住むことができます。食費に関しても、現地のフードコートで200〜300円の安い値段でお腹いっぱい食べられます。さらに、地下鉄などの交通費も安く、日本の1/3の価格で利用することができます。

 

・快適な気候、花粉がない

 常夏の国と言われるタイ。年間の平均気温は29℃で温暖な気候です(日本の平均気温16.5℃)。タイは冬季でも23-25℃までしか下がらないので、冬はないと言ってもよいですね。また、意外かもしれませんがタイにはスギとヒノキの木がありません。タイに行くと花粉症とは無縁になります。日本では2人に1人が花粉症と言われる時代です。温暖で花粉がない、タイで暮らすことはあまりにも快適なのではないでしょうか。

・良い意味で緩い仕事ぶり

 タイの働き方は日本とは全く違います。勤務中に仕事とは別の用事を同時にすることは多々あります。また、飲食店の店員などが現場でお菓子を食べる様子をみることがあります。タイ人は良い意味で緩くて自由な仕事ぶりなのです。日本では定時までいなければいけないですが、タイでは仕事が終わったら終業時間よりも速く帰れることはザラにあります。同じアジアでも日本とタイでは、仕事に対する考え方が全く違います。日本での労働に疲れた人はタイで働いてみるのもありかもしれません。

・日本からのアクセスが良い

 タイは日本からのアクセスが良いです。日本から6~7時間のフライトで到着します。日本からバンコクへの直行便がある空港は8社あり、羽田空港、成田空港、中部国際空港、関西国際空港、福岡空港、新千歳空港、仙台空港、沖縄空港です。LCCを利用すれば往復約2万円で行けてしまうところも魅力ですね。

 

・親日国で治安も良い

 タイは親日国として有名で、治安も良いです。同じ仏教国であること、タイ王室と日本皇室が親密であること、タイ国内で日本の映画やアニメが盛んに放映されていることから、日本に対して好ましいイメージを持っているようです。治安に関して、世界各国の中ではタイは治安が良いとされています。スリなどには注意が必要ですが、女性一人でも街中を問題なく歩けます。ただし、夜の一人歩きはやめておきましょう。

 

2.タイ移住を計画する上での注意点

 前章でタイ移住に関するメリットを紹介しました。確かにタイは移住する国としてはとてもおすすめです。ただし、現地をいっさい調査せずに移住するのはNGです。タイの場合、30日以内であればビザを持っていなくても滞在できます。タイの移住を考えているならば、まずは2週間~4週間、タイに住んでみて、自分に合うかどうか確かめてから検討しましょう。これはかなり重要です。右も左も分からない状態での移住は絶対にしてはいけません。

 

3.タイの住むならどこがいい、各都市での生活費も紹介

タイで人気の3大移住地を紹介します。

 

・バンコク

 タイの首都バンコクは経済成長が著しく、エネルギッシュな大都会です。日系企業も数多く進出しているとから、日本人の働き口もたくさんあります。就労ビザを使って滞在したい人にもおすすめです。

首都ということもあり、物価はタイの中で一番高いですが、インフラも整っているので暮らしに不便を感じることはありません。家賃に関して、バンコクの中心地でも約10万円で十分な広さのコンドミニアムに住むことができます。また、日本人コミュニティも活発で娯楽も多く、アクティブな生活を送ることができます。さらに、日系スーパーや飲食店がたくさんあるので、日本食に困ることはありません。

 

・パタヤ

 パタヤは、バンコクから車で2時間ほど行った地上の楽園と言われるリゾート地で、多くの国の人々が滞在しています。都会の喧騒から離れてビーチ沿いでのんびりできることが人気の理由です。多国籍の観光客に向けた洋食や中華、日本食、インド料理など提供している飲食店が多くあるため、飽きることがありません。リゾート地なので、他の地方都市より生活費は高めですが、バンコクよりは安く済みます。月7万円で広いコンドミニアムに住めるレベルです。

 

・チェンマイ

チェンマイはバンコクから北方720キロに位置し、タイでは第二の都市と言われています。バンコクやパタヤよりも、生活費が安く、そこに魅力を感じている日本人が多く住んでいる地方都市です。タイの古都として観光客にも人気があり、日本語通訳者が常駐している病院や日本料理屋も多く、あまり不便なく暮らすことができます。費用を安く抑えたい方にはオススメの移住地です。

 

4.タイ移住に必要なビザについて 

 ここではタイ移住するために必要なビザについて紹介します。その前に、説明しておきたいことがありましてパスポートとビザは違います。

パスポートは各国の政府または外務省が発行し、海外へ渡航する人の国籍や身分が一目で分かる証明書です。日本人であれば、日本側が発行する証明書で、海外に行く際は必ず必要になります。

一方で、ビザは渡航先において外国籍の方の入国を許可するために発行されるもので、入国許可証の役割を果たします。日本では「査証」とも呼ばれ、入国を希望する他国籍の者について、自国に入国をさせて問題がないかの事前審査を行い、審査をクリアした方のみにビザが発行されます。よって、発行元も外国です。

移住にはパスポートもビザも必要です。ただし、観光目的でタイに訪問する場合、最長30日間はノービザで滞在することができます。31日以上の滞在になるとパスポートの他に滞在形態や目的に合わせたビザを取得する必要があります。それらのビザは大きく分けて3種類です。

・ツーリストビザ

・ノンイミグラントビザ

・イミグラントビザ

 

では、ひとつずつ見ていきましょう。

 

 

  • ツーリストビザ

 31日以上の観光をする場合に必要となるビザです。ツーリストビザの滞在許可日数は最長60日間です。

注意しなければいけないのは、タイでの滞在時にノービザからツーリストビザへ切り替えることは出来ないため、タイへ渡航する前にタイ王国大使館・領事館で申請取得しておく必要があります。

ツーリストビザにもシングルエントリーとマルチプルエントリーの2タイプに分かれ、以下の特徴があります。

・シングルエントリー

ビザの有効期間内であっても出国すると失効してしまいます。有効期限90日。

例えば、ツーリストビザをシングルエントリーで取得した場合、40日滞在して出国すると残りの20日はなくなってしまう仕組みです。

・マルチプルエントリー

出国しても再入国が可能なタイプです。有効期限180日。

 

  • ノンイミグラントビザ(非永住ビザ)

ノンイミグラントビザは、タイに滞在する形態や目的によって13種類のカテゴリーに分けられているビザで、有効期間は90日間です。こちらもシングルエントリーとマルチプルエントリーの2タイプがあります。しかし、滞在目的によってはシングルエントリーしか取得出来ない場合があります。

13種類のカテゴリーを紹介します。

 

・就労(B)

タイでの就労を目的とした人へのビザです。タイの労働局にて労働許可書(ワークパーミット)を取得する必要があります。最長期間は90日でシングルエントリーしかできません。タイ入国管理局にて滞在延長を申請することは可能です。

 

・業務(B)

ビジネスの集会や会議に出席する場合に必要なビザです。通常の有効期間は90日ですが、条件によっては3年の長期滞在が可能です。しかし、有効期間内にタイで雇用をされることはできません。また、マルチプルエントリーのみで1回の滞在期間は90日以内となっています。そのため、3年の長期滞在を取得できても出入国をしなければいけません。

 

・教師(B)

タイで教師をされる方が、取得できるビザです。労働許可書(ワークパーミット)を取得する必要があります。最長期間は90日でシングルエントリーしかできません。

 

・興行(B)

タイで芸術関連のパフォーマンスや興行をする方が、取得できるビザです。有効期間は90日でシングルエントリーしかできません。

 

 

・ED

タイで教育機関における学習や研究、または仏教学習や修行を行う方が取得できるビザです。

※シングルエントリー90日間、マルチプルエントリーは1年間有効。

 

・RS

学術調査研究またはNRCT(National Research Council of Thailand)での研究を目的としたビザです。

※シングルエントリー90日間、マルチプルエントリーは1年間有効。

 

・タイ人配偶者

タイ人の配偶者もしくは扶養家族向けのビザです。

※シングルエントリー90日間、マルチプルエントリーは1年間有効。

 

・外国人配偶者

タイ王国で正規就労する外国人の配偶者もしくは扶養家族向けのビザです。

※シングルエントリー90日間、マルチプルエントリーは1年間有効。

 

・年金受給者

日本または他国の政府の年金受給者の長期滞在を目的としたビザです。

※シングルエントリー90日間、マルチプルエントリーは1年間有効。

 

・ロングステイ

満50歳以上で就労を目的としない長期滞在を目的としたビザです。

マルチプルエントリーしか取得出来ません。

 

・ボランティア

ボランティア活動を目的としたビザです。最長期間は90日となります。

 

・外交、公用

日本政府公認の外交官または日本政府公認の外交代表の訪問を目的としたビザで、最長期間は設けられておりません。

 

・メディア

記者やカメラマンなど報道関連の仕事をするためのビザで、タイに90日以上滞在できます。

 

以上、ノンイミグラントビザのカテゴリーを紹介しました。このカテゴリーの中から、自分の滞在目的にあったビザを取得することになります。

 

  • イミグラントビザ(永住ビザ)

タイに永住することが出来るビザです。取得の条件は厳しく、最低でも「タイで就労許可証を取得して3年以上働いていること」、「配偶者がタイ人であること」が必要になります。それ以外にもタイ語でのコミュケーション能力が求められ、日本人であれば年間100人までしか取得出来ないなど、取得には様々な厳しい条件があります。

 

5.ビザの取得方法 

ここではビザ取得方法について解説します。

タイビザは基本的にタイ国外で取得でき、各国のタイ王国大使館・領事館で申請取得できます。

※ノンイミグラントビザに関してはタイ国内での取得が可能。ビザBに関してはワークパーミットを取得する必要があります。

 

ツーリストビザに必要な書類を下記します。

・パスポート(有効期限が6ヶ月以上のもの)

・申請書(大使館ホームページからダウンロード可能、すべての項目記載のこと)

・カラー署名写真(3cm×4cm、申請書添付)

・航空券または予約確認書のコピー

・経歴書(大使館ホームページからダウンロード可能)

・銀行残高証明書原本(シングルエントリー20,000THB以上、マルチプルエントリー200,000THB以上の残高必須)

・タイへの渡航目的を書いた書面

・職業証明書原本または休職証明書原本

・宿泊先に関する書類(予約確認書など)

・大使館・領事館より上記の書類の英語版を求められた場合、書類発行国の公証が押された書類

・その他、大使館・領事館より求められた書類

 

※通常個人でシングルエントリーを申請する場合は、上記全てを求められないことがありますので申請前に大使館・領事館へ確認してください。

 

なお、タイに90日以上滞在する全ての外国人は、最寄りのイミグレーションに現住所を報告する義務があります。申請日は該当日の15日前から7日後までです。90日レポートと言われているのですが、万が一忘れてしまうと遅れた日数分の罰金が発生するので注意が必要です。オンラインでも申請可能なので活用してみてください。

 

まとめ 

「タイ移住完全ガイド!移住方法やビザ、生活費などを完全解説!」というテーマで書きました。タイは温暖で物価が安いなど、メリットがたくさんあるので移住する国としてとてもおすすめです。移住するとなるとパスポートの他にビザが必要になるのですが、タイビザは種類も多くややこしいです。基本的には滞在目的に合わせたビザを取得する必要があり、本記事では種類別に紹介いたしました。ただし、タイはノービザでも30日間滞在可能です。タイ移住はおすすめなのですが、人によって好き嫌いがあるので、ノービザ30日間を活用し、しっかりと自分の目で現地調査したうえで移住を検討すること推奨します。

 

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タイ・バンコク駐在員の教科書

バンコクで駐在員生活を送っている日本人によるブログです。タイ駐在時に自分が実際に体験をしてきたことをテーマに病気に関すること、買い物、初めての住居探しまで、タイ・バンコクで実体験をしてきたリアルライフをお届けしています。

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